チャペル式その2 ⇒ 進行そして演出

 

その1に続きチャペル(プロテスタント)式の進行と演出をお話します。

開式の辞

司式者である牧師が結婚式の開式を宣言。

新郎の入場

列席者一同は起立。最初に新郎が入場し、聖壇前で新婦を待つ。

新婦の入場

新婦は父親と入場、新郎の横に進む。新郎は新婦父より新婦の手を受け取り、新婦とともに祭壇前へ。

賛美歌斉唱

全員起立したまま、列席者一同で賛美歌を歌う

聖書朗読・祈祷(きとう)

聖書の中から婚姻にふさわしい愛の教えを朗読し、神に祈りを捧げる。

誓約

牧師の問い掛けに、最初に新郎、次に新婦が答えて結婚の誓約をする。

指輪の交換

指輪を交換。新郎、新婦の順に相手の薬指に指輪をはめる。

結婚成立を宣言

神と列席者の前で牧師が、ふたりが夫婦であることを宣言する。

結婚証書に署名

新郎新婦、続いて証人、もしくは牧師が結婚証書に署名をする。

結婚成立の報告・閉式の辞

司式者が結婚が成立したことを列席者へ報告、閉式を伝える。

退場

新郎新婦は腕を組んでバージンロードを退場。

挙式後

教会から退場した後、フラワーシャワーやブーケトス、などの演出が行われる。

 

 

いかがでしょう?

チャペル式は進行表を見ただけで、場面が目に浮かびます。

まだ、一般的になって20年ぐらいと考えると、まだまだ最近のことと言えます。

例えば今現在の結婚式のご両親世代ぐらいから、馴染がある(自分が結婚した時に)と言えます。ですから、今の両親世代が小さいころは洋画(ゴットファーザーが有名ですね)でしか見ない別世界のことで、それが自分が結婚する時期にきてようやく現実的なものとなったのです。

これからは両親世代も珍しいものとは捉えられない時代に突入するので、チャペル式ももしかすると新しい形(ただ式の進行は不変ですね)が出てくるかもしれません。

しかしながら、日本人にとっての憧れのチャペル式の今も昔も変わらない人気は入場のシーンと三大演出(あくまで私的意見です)ではないでしょうか?

 

 

チャペルの入場と三大人気演出

<入場>新婦とお父様で入場

※少し恥ずかしく照れくさい。その感情が逆に人気となっていると思います。

最近は今のご両親世代よりお父様、お母様と仲が良い世代(新郎新婦)と聞くので、照れくさいが年々減っているかもしれません。

 

<生演奏>パイプオルガン・聖歌隊

※今でこそ神前式でも生の雅楽を演奏するのが珍しくなくなりましたが、チャペル式が流行る前のホテル内に設置された神社ではテープで雅楽を流すのが当たり前でした。

チャペル=パイプオルガン・聖歌隊というぐらいに生演奏が前提でチャペル式を行うと言う形で人気があります。

 

<フラワーシャワー>退場

※“友人たちに祝福されて”は正にこの退場シーンが象徴的です。

 

<ブーケトス>受け取って人が次の花嫁

※新婦と新婦友人。これがどうしてもやりたい、友人の○○ちゃんにトスしたい!

 

こうしてみると、式の中より入場と退場がチャペルの人気の大きな理由かもしれません。

 

人前式にしろ神前式にしろチャペル式にしろ進行のそれぞれの意味を知り、意味を感じながら式にのぞむ。このことが、これから始まる新生活の支えになると思います。